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源次郎物語


源次郎物語
本引大四醤油(ほんびきだししょうゆ) 源次郎物語
金比羅様で有名な四国讃岐の瀬戸内は琴平に、源次郎という醤油商人が住んでいました。琴平は「醤油」の生産が盛んで一大産地として発展し、昭和初期には大小八十を超える醸造所がありました。
源次郎は数ある醤油の中から、諸国の名産にあった醤油を選び、四国一円に卸していました。
ある年、源次郎は土佐に行き、醤油を納め、旬の鰹で一杯酒を飲もうと暖簾をくぐりました。
そこで口にいれた鰹のタタキには、鰹の甘味とネギの香りがひきたつ、味わい豊かな醤油がかけられていたのです。

すぐに亭主に醤油のことを聞いたところ、土佐のかつお節と山出し昆布(利尻昆布)で出汁をひき醤油とあわせてつくった自家製の出汁醤油だと教えられました。
伊吹のいりこ、土佐の鰹、利尻の昆布、琴平の水源次郎は琴平にかえり、地元でとれる伊吹島のいりこ、琴平の水、土佐のかつお節、利尻の昆布で、手間を惜しまず食材が生き、料理が活きる出汁ひきに励みました。
伊吹のいりこ、土佐の鰹、利尻の昆布、琴平の水数年の時を経て味わい深い出汁が引けるようになり、かえしに長年吟味した琴平の醤油を使った源次郎の出汁醤油は、あちこちで美味しいと評判となりました。
琴平の水、伊吹のいりこ、土佐の鰹、利尻の昆布の四品を大事にしたことと、四国の出汁と言うことから源次郎の出汁醤油は、出汁を大四とあて「源次郎の本引大四醤油」と呼ばれるようになりました。

 

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